オーディションに何度挑んでも受からない…そんな悩みを抱えていませんか?
これは僕自身もそうでしたが、ほとんどの俳優が抱える悩みと言っても過言ではありません。
でも実は「選ばれる人」には、ある共通点があります。
もちろん、ここで紹介する秘訣だけが全てではありませんが、傾向として共通しているのは間違いありません。
僕自身もオーディションに落ちまくって自信をなくし悩んでばかりいる時期がありましたが、その共通する傾向を知ってから道が開けました。
今回は、合格者に共通する特徴と、明日からすぐに実践できるポイントをわかりやすくお伝えします。
オーディションに受かる人の共通点とは?

合格する人は何が違う?共通点の本質
選ばれる人に共通しているのは、ズバリ「“伝える力”があること」です。
技術やルックス以前に、「この人は、ちゃんと伝えてくれるな」と感じさせられるかどうか。
伝える力とは、たとえば基礎中の基礎ですが、
- はっきりとした声(でも無理して張ってない)
- シンプルな言葉で、自分の考えを話せる
- 相手の目をちゃんと見て、丁寧に向き合っている
- 自分の「これをやりたい!」という想いがにじみ出ている
つまり、審査員に「この人、きっと現場でもちゃんとやってくれる」と思わせる“安心感”があるんです。
それは緊張していても出せます。
むしろ、緊張しているからこそ評価される。
たとえば、緊張している事しか伝わってこない人と、緊張していてもしっかりと伝えたい自分を表現できる人では、伝わることも受ける印象も全然違います。
撮影現場や舞台の現場では、緊張していてもしっかりと役柄を表現できる(伝えられる)人が求められます。
オーディションに受かる顔って本当にあるの?
確かに「画面映えする顔」「舞台映えする顔」は存在します。
でも、オーディションで本当に見られているのは「顔」ではなく、「表情」なんです。
同じ顔立ちでも、感情をしっかり込められる人とそうでない人とでは、印象がまったく違います。
顔は生まれ持ったもの。
でも「表情」は、心の在り方と練習でいくらでも変えられます。
たとえば、笑顔ひとつでも、心から笑っていれば目の奥まで輝くし、作り笑顔だとすぐにバレてしまう。
「いい顔してるね」と言われる人は、実は「いい表情」ができる人。
有名人でも落ちまくった?成功の裏側を知る
今、第一線で活躍している俳優や声優も、過去には何十回とオーディションに落ちている人が多いです。
「書類すら通らなかった」
「名前すら呼ばれずに帰された」
――そんな悔しい経験を持つ人がほとんどです。
でも彼らは、「落ちた=終わり」とは考えませんでした。
むしろ、「どう見せれば伝わるか」「どう表現を変えるか」と、次の一歩に繋げていったんです。
大切なのは、落ちた事実ではなく、それをどう受け止めて次に活かすか。
成功の裏側には、必ず地道な挑戦と試行錯誤の積み重ねがあります。
書類・面接・現場で選ばれる人がやっていること

書類選考で注目されるプロフィールの書き方
プロフィールは「見た目」の印象も大事ですが「中身」も大事。
写真は、オーディションを受ける役柄が事前にわかっているなら、役柄のイメージに近い雰囲気を意識することが大事です。
そうでなければ、清潔感と自然な笑顔、明るい印象が大事。
派手すぎるメイクや過度な加工はNG。
印象が偏ってしまうので、意図がないのであればナチュラルがおすすめです。
自己PR文では、よくある「元気です!明るいです!」だけじゃ弱い。
具体的なエピソードを交えて、「私はこういう場面で、こんなことができました」と“行動”で示すのが効果的。
審査員が、
「この人面白そう」
「この人、一回会ってみたいな」
「この人、役のイメージに合いそう」
などと思ってもらうことが必須です。
審査員は「この人と現場を一緒にやりたいか?」を考えています。
だから、能力以上に“人柄”が伝わる文が強い。
面接で光る人の共通点|審査員の反応を引き出すコツ
「正解を言おう」と意識しないこと。頑張りすぎないこと。
面接では、セリフを言うような受け答えより、自分の言葉で誠実に答えるほうが断然いい印象になります。
受かる人の特徴は、
- 相手の話をちゃんと聞ける
- 自分の言葉でハッキリ答えられる
- 相手の話、求めていることをしっかり理解できる
- 知らないことは「知らない」と言える勇気がある
つまり、対話ができる人。
演技の前に“人間力”を見られています。
なぜなら、実際の現場ではさまざまな要求がされますし、その要求は急に変わることもあります。
そんな時に、監督の要望がしっかり理解できて、即座に表現できるかどうか、柔軟性や順応性が大事になってくるからです。
待ち時間のふるまいが見られているって本当?
これは、本当です。
控室や廊下での態度、挨拶、言葉遣い、他の候補者への態度まで、すべて見られていると思って行動しましょう。
たとえば、審査員が「どんな人が来てるのか?」と控室の様子を覗きにくることもあります。
大きな声で愚痴や悪口を言ったり、スマホに夢中で挨拶をしない…それだけで印象がマイナスになります。
選ばれる人は、静かに集中しつつ、周囲への気配りも忘れない。
そんな「現場力」が備わっています。
現場で「また会いたい」と思われる立ち居ふるまい
俳優にとってすごく大事な事は「一緒に仕事したい」と思ってもらえるかどうかです。
これはオーディションの時もそうですが、今後、撮影現場に行った時にも、「また一緒に仕事したい」と思われることで、次の仕事につながることもあります。
一緒に仕事をする仲間として選ばれる人の特徴は、
- 時間を守る
- 挨拶がしっかりできる
- 感謝の気持ちを持って行動できる
- 指示に素直に従い、自分の意見も伝えられる
- 場の空気が読める
社会人としての一般常識とも言えますが、つまり、気持ちの良い“プロの仲間”になれる人です。
演技力だけでなく、そうした人間性が信頼される最大の武器になります。
オーディションに受かる人の共通点を活かすために

自分の課題を知り、戦い方を変える方法
オーディションで落ちると、自分が全否定されたように感じてしまいます。
でも、それは「合っていなかった」だけのことも多い。
基本的にオーディションは、求められている役柄のイメージや、作品の空気感が決まっていることが多いです。
つまり、そのイメージや空気感に当てはまるかどうか、を見られています。
それと同時に、求められる要望にちゃんと応えられる人かどうかが見られています。
そこで、自分を俯瞰してみることが大事です。
- 声は届いていたか?
- 表情は自然だったか?
- 相手の問いに、ちゃんと向き合えていたか?
- 役の印象をちゃんと表現できていたか?
動画で振り返ったり、信頼できる人にフィードバックをもらうと、自分では見えなかった課題が見えてきます。
なぜ落ちたのかを知れば、次に活かせる
オーディションは評価の場であり、学びの場でもあります。
受かった人と自分、何が違ったのか。
そこにヒントがあります。
「負けを振り返る」のは苦しいこと。
でも、勝ち方はその中にあります。
本当はオーディションの合否は「勝ち・負け」ではありません。
でも、戦略としての「勝ち・負け」は意識する必要があります。
「どこが悪かったか」より、「次はどうするか」に焦点を当てて考えていくと、落選も価値ある経験に変わります。
たとえば、最低でも以下の点は振り返り、次のオーディションにはどうするべきかを考えましょう。
- 会場での振る舞い方は?
控室や会場での振る舞いに問題はなかったか?
清潔感のある身だしなみ、丁寧な言葉遣い、落ち着いた態度などは、社会人としての基本的なマナーであり、プロフェッショナルな印象を与えます。 - スタッフや審査員の方とのコミュニケーションは?
指示をしっかりと聞き、質問には的確に答えることはもちろん、感謝の気持ちを伝えることも大切です。
短い時間ではありますが、誠実で感じの良いコミュニケーションは、あなたの人間性を伝える上でプラスに働きます。 - 合格者の振り返り
実際にオーディションに合格した人が、どのような点に気を配り、どのような振る舞いをしていたのかを分析し、あなたの次回のオーディションに取り入れることは、非常に有効な戦略です。
オーディションに受かる人の共通点を明日から実践するには
今すぐできることは、たとえば、
- 鏡の前で自然な笑顔を練習する
- 発声練習(滑舌なども含め)をする
- 自己紹介を30秒で言えるようにしてみる
- 今日会った人すべてに笑顔で挨拶してみる
- 1日1つ、自分の魅力を言葉にしてノートに書いてみる
- 映画や舞台をたくさん見て「売れている俳優」を研究する
一見、「こんなことして意味があるのか?」と思うような小さなことかもしれません。
でも、小さな積み重ねが、未来の大きな「合格」に繋がります。
今の自分を「受かる人」に育てていく、そのプロセスを楽しんでください。
オーディションで「選ばれる人」になるために、何か魔法のような方法があるわけではありません。
特別な運を持っている必要もない。
ただ、「あなた自身の良さを、きちんと伝える」ことができればOK。
そして「役柄のイメージを、きちんと伝える」ことができれば完璧です。
そして、それは練習もできるし、育ててもいけます。
僕自身も「オーディションなんて受かる日は来ないんじゃないか…」と考えるほど、何度も落ちました。
でも、やめなかった。
で、この記事で紹介したことを実践しました。
それが、僕のオーディションでの「合格率」を大幅に引き上げてくれた。
これは誰にでもできることです。
今日から、その力を少しずつ育てていきましょう。