「俳優になりたい」って言うと、ちょっと照れくさかったりしますよね。
しかも社会人になってからだと、「今さら…?」なんて声も聞こえてきそう。
でも、俳優になるのに年齢制限はありません。
経験ゼロでも、演技の勉強をしたことがなくても、始められる道はちゃんとあります。
この先の話が、あなたの“最初の一歩”の背中を、ちょこっとでも押せたら幸いです。
俳優になるには?必要な準備とステップを完全解説

夢を見ているるだけじゃ俳優にはなれない。
でも、最初の一歩は、意外と小さくていい。
俳優になるにはどんな道がある?
俳優になる方法って、実はひとつじゃないんです。
代表的なのはこの3つ。
- 養成所・スクールに通う(王道ルート)
- 芸能事務所に所属してデビュー(オーディション等)
- SNSやYouTube等で発信しスカウトされる(現代的ルート)
芸能事務所のホームページを見ると、定期的にオーディションを開催しているところが結構あります。
たとえば「新人発掘オーディション」みたいなやつ。
でも、いきなりそこに飛び込むのはなかなか勇気がいりますよね。
だからこそ、まずは演技の基礎と俳優としての土台をしっかり作りたいという理由でとして、養成所やスクールを選ぶ人が多いです。
そこで仲間と一緒に基礎から練習して、徐々に「演じること」に慣れていく。
それも立派なスタートです。
演技レッスンに力を入れている事務所を知りたい人は以下の記事も参考になると思います。
経験ゼロから始めるために必要なこと
俳優を目指すことは、演技の経験がまったくなくても始められます。
でも「ゼロ」だからこそ、最初に準備しておきたいことがいくつかあります。
ほんの少し意識を変えるだけで、スタートがぐっと軽くなります。
- まず、自分の声に慣れる:
録音して聞いてみるだけでも、けっこういい練習になります。
自分の声って、思ってるよりクセがあるんですよね。
そこに気づくだけでも、大きな前進です。 - 人前で話す練習:
日常の中で、いつもより大きな声で「ありがとう」って言ってみる。
それだけでも、発声の感覚がちょっとずつ育っていきます。 - 舞台公演や映画を“俳優目線”で観てみる:
どこで感情が動いたか、俳優の表情や“間”に注目してみると、「演じるってこういうことかも」と感じられる発見があります。
これ、どれもお金がかからずに始められます。
※舞台公演も動画配信サービスで無料で観れるものがあります。
👉 演劇動画配信サービス「観劇三昧」
演技って、特別なものに見えますが、実は“日常の延長線上”にあるんですよね。
ちょっと見方を変えるだけで、毎日の中に「俳優としての気づき」がたくさん転がってますよ。
養成所・スクールに通うメリットと注意点

俳優を目指すなら、まず思い浮かぶのが養成所やスクール。
僕自身も養成所出身ですが、王道ルートですね。
「通った方がいいのかな?」
「独学でもいける?」
と迷う人も多いと思いますが、通うことで得られるメリットはしっかりあります。
養成所やスクールに通うメリットは、大きく3つあります。
メリット | 内容 |
---|---|
適切な指導が受けられる | プロの講師による演技指導、発声指導などが受けられる |
志で繋がる仲間ができる | 同じ夢を持つ人たちと繋がれるのは、想像以上に心強い |
オーディションや仕事の機会がある | レッスンをしながら実際の撮影仕事などの機会もあり、事務所や制作関係者との接点が増える |
特に「同じ志を持った仲間ができる」ことのありがたさは、実感する人が多いです。
自分自身の経験から言っても、「友達」「仲間」というよりも、もっと深い「戦友」って感じですね。
周りに「俳優を目指してる」って話しづらい人も、ここではその夢を語るのが“当たり前”になります。
思いきり演技の話や夢の話ができる場所って、本当に貴重なんですよね。
ただし、注意点もあります。
- 学費:
平均して年間20万〜50万円ほど。(入所金は別)
カリキュラムや通学頻度によっても変わります。 - 事務所直結型の場合でも
「通えばデビューできる」わけではありません。
オーディションや選考を経て、チャンスを掴み取ってこそ道は開けます。 - 雰囲気や相性は行ってみないとわからない
宣伝文句だけで判断せず、SNSやネットで実際に通っている人の評価を調べたり、や説明会では納得がいくまで質問して、実際の空気を感じてから選ぶのが安心です。
「なんとなく有名だから」で決めると、後悔してしまう人もいます。
実際に足を運んで、自分の感覚で「ここならやれそう」と思えるかどうかが大事。
オーディションに合格しても実際に「入所するか、しないか」はちゃんと説明を聞いてからでも決められるので、とにかく自分の目と肌で「合うかどうか」を感じ取りましょう。
スクールって、毎週通う“日常”になる場所なので、肩肘張らずに続けられるかも含めてチェックしてみてください。
経験ゼロからでも俳優を目指せる?準備すべきこととは

「今まで何もしてこなかった」より、「今から何をするか」が大事。
独学でできる練習と限界
YouTubeや書籍、映画や舞台…独学で学べることは意外とたくさんあります。
たとえば、
- 朗読動画を見ながら自分でも読んでみる
- 演技解説系YouTuberのチャンネルで基礎を学ぶ
- スマホで自分の演技を撮ってチェックする
ただ、ここには「限界」もあります。
- 客観的なフィードバックがもらえない
- 独りよがりな演技になるリスク
- 継続のモチベーション維持が難しい
なので、ある程度やってみて「ちょっと自信ついてきたかも」と思ったら、誰かに見てもらう機会を作ることがとても大事です。
演技未経験者が養成所を選ぶときの注意点
「どの養成所に行けばいいんだろう?」と迷ったとき、気をつけたいポイントがあります。
勢いだけで決めると後悔する人も多いので、選ぶときは次の3つを必ずチェックしてみてください。
- クラスの雰囲気は自分に合っているか?
同じ演技を学ぶ場でも、雰囲気はまったく違います。
アットホームで和やかなクラスもあれば、厳しくビシッと指導するタイプもあります。
どちらが良い悪いではなく、自分に合うかどうかが一番大事です。 - 年齢層が偏っていないか?
10代ばかり、逆に30代以上ばかり、といったケースもあります。
年齢層が近い方が話しやすい人もいれば、幅広い世代に混じって刺激を受ける方が成長できる人もいます。
ここも相性ポイントです。 - 「養成するだけ」で終わらず、その先の“出口”も用意されているか?
オーディションに挑戦できる仕組みがあるのか、舞台出演のチャンスがあるのか。
学んだ先にどんな道があるのかを、必ず確認しておきましょう。
実際に体験レッスンなどを開催している養成所やスクールがあれば、参加してみましょう。
行ってみると、「やたら熱血系」や「静かな演劇オタク系」など、スクールごとのカラーがはっきり見えます(笑)
見学のときに「ここなら続けられそう」と思えるかどうか、それが一番の判断基準です。
合わない環境で無理してしまうと、せっかくの学びもつらくなってしまいます。
だからこそ、相性を確かめることは本当に大事なんです。
養成所の具体的な選び方や初心者向けスクールは以下の記事でまとめています。
俳優志望の人が最初にぶつかる壁とは

俳優を目指し始めた人が最初に直面するのは、「自分で自分の演技がよくわからない問題」です。
- 「これで合ってるのかな?」
- 「今のセリフ、ちゃんと感情こもってた?」
- 「見ている人はどう感じてるんだろう?」
こういう“もやもや”は、未経験者だけじゃなく、経験を積んだ人でも必ず一度はぶつかります。
でも、誰もが通る道なので大丈夫です。
最初の段階で悩むのはまったく普通のことなんです。
むしろ、俳優を続けていくならずっと続いていく問題かもしれません。
なぜなら、演技に決まった正解はないから。
「これでいいのかな?」と自分に問いかけられる時点で、あなたが一歩前に進んでいる証拠です。
何も考えずにやり続けるよりも、立ち止まって迷える方が成長のサイン。
最初の壁にぶつかった=本気で俳優を目指し始めた証拠なんです。
俳優を目指すなら今からできること
明日からできる“俳優になるための習慣”を、ひとつ始めてみませんか?
日常生活でできる演技の練習法

演技は、日常の中にこそ練習のヒントがたくさん隠れています。
- 駅のホームで通りすがりの人を観察する
歩き方や表情、姿勢ひとつとっても、その人の気持ちが透けて見える瞬間があります。
「疲れているのかな?」「楽しそうだな」などを想像するだけでも、役作りの練習になります。 - 感情日記をつける
その日感じた怒り・悲しみ・喜びを一言でも書き残しておくと、自分の感情の動きが見えてきます。
後から読み返すと「このとき、体はどう反応してたかな?」と振り返ることができ、演技の引き出しが自然と増えていきます。 - 小説やマンガを声に出して読む
普段は黙読するものを声に出すだけで、キャラクターの感情やリズムを意識できるようになります。
セリフの間の取り方や強弱の付け方を試す良い練習になります。
つまり、演技の材料は毎日の生活の中に転がっているってことです。
「スーパーのレジに並んでるときのちょっとしたイライラ」とか「カフェで友達と話してるときの安心感」だって、そのまま全部、演技の引き出しになります。
特別な準備や環境が整ってなくても、今日からすぐにでも演技の練習は始められるんです。
表現力・発声力を鍛える習慣
俳優を目指すうえで大切なのは、日々の中でコツコツ積み重ねられる練習です。
たとえば、
- 朝、鏡の前で10秒だけ笑顔の練習
笑顔は表情筋のストレッチにもなります。
短時間でも毎日続けることで自然な笑顔が身につきます。 - 「あえいうえおあお」で母音発声を1日5分
発声練習の定番です。
口を大きく開け、はっきり声に出すことで、声の響きが安定しやすくなります。 - ラジオやポッドキャストを“声の参考”にして真似する
アナウンサーや声優の声を耳で真似することで、自然と抑揚やリズムが鍛えられます。
自分に合った声の出し方も見つけやすくなります。
こういう一見地味に思える習慣こそが、半年後のあなたを確実に変えます。
舞台やオーディションで第一声を発したとき、その積み重ねが自然に伝わるんです。
ちなみに「滑舌をよくする方法」として有名なのが「外郎売(ういろううり)」という長文の早口言葉。
最初は必ず噛むと思いますが、繰り返すうちに口周りの筋肉が柔らかくなり、滑舌の改善に効果的です。
一度挑戦してみると、自分の弱点がよくわかりますよ。
芸能活動を見据えた自己プロデュースとは
芸能活動を続けていく上で欠かせないのが、「俳優としての自分」を客観視する癖を持つことです。
少し照れくさい作業ですが、これをやるかやらないかで大きく違ってきます。
- 自分の長所はどこ?(表情?声?雰囲気?)
- どんな役が似合う?(元気な役?影のある役?)
- 周りから自分はどう見られたい?
こうしたことをノートに書き出すだけでも、「あ、自分ってこういうタイプなのかも」と、少しずつ整理されていきます。
頭の中だけで考えているより、紙に書いた方が意外と冷静に見えてくるんです。
さらに一歩踏み込むなら、SNSなどで自己紹介文を俳優志望らしく整えるのもおすすめです。
投稿に稽古動画を載せたり、観た映画の感想を語ったりするだけで「本気で取り組んでいる人」という印象を持ってもらえます。
そうした小さな積み重ねが、「この人に話を聞いてみたい」「一緒に何かやってみたい」と思ってもらえるきっかけになるんです。
おわりに:最初の一歩は、今日のあなたで充分です

「何者かになりたい」って思ってるうちは、なかなか動けないものです。
でも、“何かを始めてる人”は、もう何者かになりかけてる途中の人なんですよね。
演技の世界は、才能よりも“続ける根気”のほうがずっと大事です。
大切なのは、才能よりもむしろ日々の積み重ねとか、あきらめない気持ちの方なんです。
自分を完璧に信じられなくても大丈夫。
疑いながらでも、迷いながらでも、つまずきながらでも、時々落ち込んだりしながらでも、それでも笑い飛ばして、ちょっとずつ前に進んでいけたら、それで十分。
この記事を読み終えたあとに、「ちょっとやってみようかな」と思えているなら、それがもうあなたの最初の一歩。
ここからが、あなたのストーリーの始まりです。