俳優になりたいけど、どうやって第一歩を踏み出せばいいのか悩んでいませんか。
僕自身は養成所出身なんですが、今の時代は選択肢も多いですし、何から始めればいいのか悩む人も多いと思います。
「俳優養成所は意味がないって聞くけど、本当なのかな?」とか「芸能界で成功する人って、結局は特別な運や才能がないと無理なんじゃないか」と不安になる人もいるでしょう。
この記事では「俳優養成所は意味ない」とよく言われる理由と、実際に活躍している俳優たちの本音、そして養成所のメリットやデメリットなどをわかりやすくまとめてみました。
費用の話や、デビューの確率の現実に触れつつ、どうやったら俳優としてスタートを切れるのか、いくつかの選択肢を提案します。
養成所から俳優活動を始めた自分の経験談も含めて話していくので、ぜひ参考にしてください。
俳優養成所は意味ないって本当?よくある疑問を検証

俳優養成所に通わずにデビューできるのか
俳優養成所に通わずにデビューする人がいるのは事実です。
それも、たくさんいます。
劇団から始める人、直接、芸能事務所のオーディションを受ける人、また、有名な俳優の中には「スカウトされて芸能界に入った」という人がいます。
街中で声をかけられたり、オーディションでいきなり注目されたりなどのケースですね。
でもスカウトはごく少数派で、何もしなくても自然に芸能プロダクションに拾われるわけではありません。
偶然の出会いも大事ですが、現代ではSNSで自分の表現をアピールしたり、舞台や映画の自主制作に積極的に参加して認知度を上げる人も増えています。
養成所に行かなくても、オーディション情報を追ってどんどん受けに行くというやり方もあります。
ただし、この場合は演技力や自己PR力を独学で磨く必要があります。
トレーナーや講師から継続的に学べるわけではないので、モチベーションを維持するのが大変になりがちです。
俳優養成所に入るメリット・デメリット
「それなら、やっぱり養成所に行くべきなの?」という疑問が浮かびますよね。
ここではメリットとデメリットをまとめてみます。
【メリット】
【デメリット】
俳優になるために本当に必要なことは?
俳優養成所に通う・通わないに関係なく、最終的には「オーディションを受けて役を勝ち取る」ことがゴールのひとつです。
どれだけ演技レッスンを積んでいても、具体的に作品の現場に呼ばれる機会を逃していては何も始まりません。
つまり、俳優になるために一番必要なことは「自分がどれだけ演技の場を得られるか」です。
言い方を変えれば、「与えられたチャンスをどれだけ掴み取れるか」です。
自分を売り込むことや、SNSを使って活動を発信すること、舞台公演や映画制作の現場に参加できるコネクションを探すなど、行動力を伴ったアプローチも同じくらい大切です。
養成所は「学びながら人脈を作る場所」という面があるので、そこをうまく活用できれば心強い武器になるでしょう。
俳優養成所の現実とは?費用・倍率・デビューの実態

俳優養成所の費用はどれくらいかかる?
俳優養成所は学校のようなイメージを持つ人もいますが、基本的には「習い事」に近い存在です。
月謝制や一括払いなど、支払い方法はいろいろあります。
たとえば下記のような目安があります。
項目 | 金額(目安) |
---|---|
入所金(入学金) | 5万円~20万円程度 |
レッスン料(月謝) | 1万円~5万円程度 |
その他(教材費など) | 1万円程度~(場合による) |
もちろん養成所によって大きく変わります。
中には、初期費用が50万円を超える場合もあります。
経済的に負担が大きいなら、学費サポートや奨学金制度があるかどうかをチェックするのもひとつの手です。
養成所の倍率はどのくらい?入るのは難しい?
俳優養成所の倍率は、それぞれの方針によって大きく違います。
どちらかと言うと、すぐに活躍できる人を求めるスクールは、審査が厳しく倍率も高め。
実力がすでにある人や、即戦力になれそうな人が優先されることが多いです。
一方で、将来を見据えてじっくり育てる養成所は、初心者でも入りやすく、倍率も低めです。
今の実力よりも「伸びしろ」「将来的な可能性」を見てくれるので、未経験でも安心して挑戦できます。
僕自身は後者だったので倍率は低めでしたが、「倍率が低い=質が悪い」ではないので、養成所で学んだ事は、何年も経った後でも生かされましたし、行ってよかったと今でも思っています。
養成所からデビューできる確率は?
「養成所に入ったら、どのくらいの確率でデビューできるのか」は、よくある疑問です。
でも残念ながら、はっきりした数字は出しにくいのが現実といえます。
そもそも俳優としての「デビュー」の線引き自体があいまいです。
たとえば舞台でも小劇場の公演に出演することもデビューと捉えますし、ドラマや映画のエキストラで出演するだけでもデビューと考える人もいます。
デビューしてからも継続して活動するには、本人の努力だけでなく運やタイミングも絡んできます。
養成所はあくまで実力をつける場所のひとつであり、デビューの入口に近づくためのサポートをしてくれる存在だと考えた方がいいでしょう。
ちなみに、僕自身の話をすると、養成所に入所して3ヶ月目にテレビCMの仕事をいただいたのが最初でした。(通行人というエキストラの仕事でしたが、笑)
養成所に通うべきか?おすすめの判断基準

劇団に入るか、養成所に通うか?それぞれの違い
俳優になる道としては、劇団に入る方法もあります。
劇団は舞台公演を主な活動とし、役者同士が共同で作品を作り上げる場所です。
そこに所属することで、定期的に舞台に立つ機会が得られます。
どちらが良いかは人によって違います。
舞台中心でしっかり経験を積みたいなら劇団、映像作品へ進みたいなら養成所を選ぶ人が多い印象です。
ただし、あまりにも小規模な劇団だと、演技経験は積めますが、そこから直接デビューという道はかなり難しいとは思います。
もちろん劇団に所属しながら養成所でレッスンを受けるという人もいます。
養成所を選ぶときのポイントとおすすめの選び方
「養成所に行く」と決めたときには、いくつかのポイントに気をつけると失敗が少なくなります。
たとえば次のような点です。
養成所以外で俳優を目指す方法とは?
「養成所以外の道も知りたい」という人には、こんな選択肢もあります。
これらはすべて無料または低コストで始められる一方で、トレーニングを誰かに教わるわけではないので、地道な自己研鑽が必須です。
気軽にスタートできる分、本気度を保つのが大変かもしれません。
【まとめ】俳優養成所は意味ない?成功者が語る真実

俳優養成所に通うべきかどうかは、その人の目的や学び方の好みによって変わります。
メリットとしては、専門家の指導を受けながら演技力を磨けたり、業界とのパイプができたりするところが大きいです。
僕自身もそうでしたが、自分は俳優業界の知識を深めたり、演技力を高める事だけを考えていれば、養成所(事務所)が勝手に自分を売り込んでくれたり、チャンスを与えてくれるので、スキルアップに集中できる点はかなりありがたいですよね。
一方、費用や時間の制約があるので、自分のライフスタイルや経済状況と合わないなら無理をしない方がいいかもしれません。
実際に成功している俳優でも、養成所を経てデビューした人もいれば、独学や別のルートからチャンスをつかんだ人もいます。
どちらの道を選んだとしても大事なのは「続けること」と「行動量」です。

演技を学ぶなら舞台でも映像でもとにかく経験を積み、人脈やオーディション情報を自分から探しにいく努力が必要になります。
養成所が意味ないかどうかは、「通ってからどう活かすか」で大きく変わると言えるでしょう。
学びやすい環境や仲間、実践的なフィードバックを得られるのは大きな強みです。
でも、それを自分の武器に変えていけるかどうかは本人次第。
どんな選択をしても、思い切り楽しみながら取り組む姿勢が大切だと思います。
俳優への夢は、いろいろな形で実現できます。
迷っているうちは養成所を見学してみたり、演技のワークショップに参加してみたりするだけでも新しい発見があるはずです。
あなたに合った道を見つけて、ぜひ夢を叶えてください。