芸能事務所に入れば、夢に近づける——そう思ってる人ほど危ないんです。
じつは、芸能界には「入ったら後悔する事務所」が本当にあります。
しかも、見た目じゃわからない。
HPは綺麗、芸能人の写真もある、でも中身は…という事例は山ほど。
この記事では、「なんとなく怪しいかも」というあなたの直感が本当に正解かどうかを、徹底的に解説します。
「入らない方がいい事務所」って本当にあるの?

先ほど言ったように、芸能界には“絶対に避けたほうがいい事務所”が実在します。
しかも、それは「見た目」ではわからないんです。
芸能界に危ない事務所が多いのはなぜ?
芸能界は、誰でも簡単に始められて、“憧れ”を食い物にしやすい世界だからです。
芸能界は特殊な業界に見えるけど、実は開業も運営もけっこう自由なんです。
資格も審査もない。
極論を言えば、オフィスの間取りとそれっぽいHPがあれば、誰でも「芸能事務所」を名乗れてしまう。
で、そこに「芸能人になりたい」「声優になれたら…」っていう純粋な人たちが集まるわけです。
当然、“売れるかどうか”は本人の努力や運、事務所の実力で変わるんですが、問題はそこじゃない。
「売れる売れない以前に、“まともに活動すらできない場所”もある」ってことなんです。
📎 参考
👉 タレント・モデル契約のトラブルにご注意を | 政府広報オンライン
👉 タレント・モデル契約のトラブル|国民生活センター
実際にあった“怪しい芸能事務所”の共通点とは?

悪質な事務所は、だいたい以下のような“雰囲気”を持っています。
- ホームページに「○○賞受賞!」と書いてあるけど、調べても出てこない
- 所属タレントの写真が数年前から更新されていない(もはや在籍していないかも)
- 住所がバーチャルオフィスやレンタルスペース
- 契約書が曖昧 or そもそも契約書が存在しない
- レッスン料が高額なのに、講師の名前も実績も出てこない
- オーディション後、「即合格!でも今日中に手続きして」と急かされる
ね?思い当たる節、ありませんか?
こういうところは、“芸能活動”を売ってるんじゃなくて、「芸能人っぽくなれる気分」や「希望」そのものを売ってるんです。
「スカウトされた=安全」ではない理由
スカウトも、残念ながら“甘い言葉で釣るツール”になってることがあります。
「原宿で声をかけられてスカウトされたから、本物かと思った」って人、多いです。
でも冷静に考えてください。
- 実績ある事務所が、ストリートで声かけてスカウト活動してる確率ってどれくらい?
- それ、スカウトという名の“別の営業”じゃない?
実際、ちゃんとした事務所は、スカウトをしていたとしても「プロフィール確認(身分証明) → 所内オーディション → 契約判断」など、ステップが明確です。
なのに、「今なら特別に登録費を安くしますよ!」なんて言ってくる場合は、お金を出させたいだけなのかもしれません。
このあたりの話、ちょっとでも「うわ、それ、まさに自分…」って思ったら、もう一度しっかり見直してみてください。
「なんとなく怪しいと思ってたけど、まさか騙されたなんて認めたくなくて、見ないようにしてた」って人も少なくないはずです。
でも、見て見ぬふりをしていても、後から必ずツケがまわってくる。
だからこそ今、ちゃんと内容を確認することが、未来の自分を守ることにつながるんです。
入らない方がいい芸能事務所の見分け方

事務所選びで失敗しないためには、「何を基準に怪しさを見抜けばいいのか」を知ることが先です。
お金の話ばかりする事務所は要注意
事務所の説明で「費用の話ばかり」だったら、まず黄色信号です。
芸能界では、多少のお金がかかるのは当たり前です。
レッスンもあるし、プロフィール写真も必要だし、衣装代、交通費、…ぜんぶ現実。
でも、最初の面談で「この金額さえ払えば夢に近づける」みたいな話しかしない事務所はアウトです。
ちゃんとした事務所なら、まず「あなた自身のこと」を聞いてきます。
- どうして芸能界を目指してるの?
- どんなジャンルに興味がある?
- どんな活動をしたい?
この“ヒアリング”をすっ飛ばして、いきなり「今日中に契約金を振り込んでくれたら特典つきます」なんて言ってきたら、それは、お金を払わせることが目的になってる危険があります。
レッスンや実績の“中身”が見えない事務所

レッスン内容がふわっとしていたり、「講師は元・有名俳優」とかいう肩書きだけで中身が説明されない場合も、かなり要注意です。
チェックポイントはこの辺り 👇
- レッスンの具体的なカリキュラムがあるか
- 講師の名前・過去の指導歴が明記されているか
- 過去の所属タレントの活動履歴が確認できるか
レッスン内容についての説明もちゃんとしてくれず、入ってみるまでわからない…なんて事務所には注意が必要です。
「無名でも夢が叶う」と言うけど…本当に?
「うちは無名だけど、アットホームで、大切に育てます」
このフレーズ、聞こえはやさしいけど、正直、中身がふわっとしてます。
「アットホーム」って響きには安心感があるし、少人数だからこそ手厚くサポートしてもらえるんじゃないか…って思いますよね。
でも、それだけで夢が叶うほど、この業界は甘くありません。
“夢が叶うかどうか”は、そこに「チャンスを取ってくる力」があるかどうかで決まります。
たとえば:
- 社長やマネージャーが元・大手事務所などの出身で、業界とのパイプを持っている
- 独自ルートでオーディション情報を持っていたり、制作会社とつながっている
- 所属タレントが、CMや舞台など“実績として出せる仕事”に出ている
- 今は無名で小さい事務所でも、続々と所属タレントが売れ始めていて波に乗っている
こういう「仕組み」や「つながり」があってこそ、チャンスは現実になります。
「うちは小さいけど熱意があります!」だけでは食っていけません。
夢を叶えるには、“熱意+仕組み”がそろってないと、ただの理想論で終わってしまいます。
クリーンな芸能事務所の見つけ方とは?

信頼できる事務所は、「隠さない」「急かさない」「丁寧に説明する」この3つを徹底しています。
チェックするポイントを整理すると、こうなります:
見分けるポイント | クリーンな事務所の特徴 |
---|---|
初回面談の内容 | 金額よりも「あなた自身」の話を深掘りしてくれる |
契約前の説明 | 契約書あり。質問すれば細かいところまで説明してくれる |
レッスンの中身 | カリキュラム公開+講師情報も実名で確認可能 |
実績・所属タレントの紹介 | 活動中のタレントをSNSなどでリアルタイムに見られる |
無理な勧誘の有無 | 「今すぐ契約して」などの急かしは一切なし |
それでも夢を諦めたくないあなたへ

ここまで読んで、「それでもやっぱり挑戦したい」と思ったなら、それはとても素晴らしいことです。
ただ、入れたら何でもいいって考えで事務所を選ぶと、自分の目指したい道から遠のいてしまうこともあります。
だからこそ、最初にちゃんと安心できる場所を選んで、前に進むことをおすすめします。
「無名事務所から有名になった人」はどうして成功できた?
どんな業界でも、「下積み時代」を乗り越えて成功した人の話ってありますよね。
芸能界も例外じゃないです。
ただ、ここで誤解してはいけないのは、「無名の事務所に入っても成功できる」という話と、「どんな事務所でも入れば可能性がある」という話は全然違うってことです。
無名から有名になった人たちは、だいたいこうです:
- 無名でも、ちゃんと実績のある講師や現場に繋がっていた
- 少人数でも、個人をちゃんとサポートしてくれる体制があった
- オーディションや舞台など、表に出る機会をしっかり用意してくれた
- 事務所スタッフやマネージャーとのコミュニーケーションもしっかり取れていた
- そして何より、本人が諦めなかった
つまり、“下積み”とは言っても、ちゃんと成長できる環境で努力することが大事なんです。
何もわからないまま事務所を選んでしまって、気づいたら「やりたかったことと違う」「何も進んでいない」と感じる人もいます。
だからこそ、最初に事務所を選ぶときに“どんな環境を選ぶか”が、本当に大事です。
まずは「体感できる場所」から始めてみるのもアリです

「いきなり芸能事務所に入るのって、ちょっと不安…」
そう感じる人も多いと思います。
どんな人がいるのかもわからないし、いきなり契約ってなると、やっぱり身構えちゃいますよね。
そんなときは、まずは“体感できる場所”から始めてみるのもひとつの選択肢です。
たとえば、芸能スクールや養成所。
こういう場所では、演技の基礎だけじゃなく、芸能界の仕組みや現場との関わり方まで幅広く学べます。
そういう知識や感覚が身につくと、変なスカウトや怪しい事務所に対しても自然と“見抜く力”が育ってきます。
それに、たとえば有名なテアトルアカデミーのように「養成所」でもあり「芸能事務所」でもある場所なら、怪しいスカウトや事務所に悩まされる心配もありません。
安心して「学ぶことだけに集中」でき、同時に「チャンスにつながる環境」も整っています。
📎 参考
👉 テアトルアカデミー 公式サイト
もちろん、芸能事務所に直接所属することがダメというわけではありません。
でも、「なんか不安だな」「よくわからないまま進むのは怖いな」と感じているなら、まずは経験を積んだり、業界への理解を深めてからでも遅くはないという話です。
焦らなくて大丈夫。
自分のペースで一歩ずつ進んでいくことで、チャンスはちゃんと見えてきます。
入らない方がいい事務所を避けて夢に近づくために

ここまで読んでくれたあなたは、もう“騙されるリスク”をかなり減らせてます。
でも、それだけじゃもったいない。
本当に大事なのは、リスクを避けて「自分が信じられる場所を見つけて、そこに踏み出すこと」。
- 情報に流されない
- 自分の感覚をちゃんと信じる
- でも、判断材料はしっかり集める
そのうえで――ちょっとだけ勇気を出して、自分の目で確かめてみる。
それが、夢を叶えるいちばん確かな道です。