あなたは、声優になりたいと考えたことはありますか?
海外ドラマをよく見るんですが、いつか自分も声を担当してみたい…なんて妄想を膨らませた日々が僕にもありました。
いや、今でもときどき妄想します、笑
外見は外国人なのに当たり前のように日本語を喋っているというのは普通に考えると違和感ですよね。
でも何の違和感もなく感情移入ができてしまう。
ほんとに声優さんてすごいなと思います。
僕はナレーションやラジオのパーソナリティなどの仕事はさせてもらいましたが、いわゆる吹き替えなどの声優の仕事はしたことがないので今でも憧れがあります。
でも、”声”の学校に通い、学んだからこそわかったことがあります。
家でできる練習法をきちんと続けて、熱い気持ちをキープすれば、確実にレベルアップはできます。
この記事では、プロ声優として活動している知り合いから聞いた話や、実際に僕が試行錯誤して失敗をくり返しながら辿り着いた「家でできる練習法5選」をまとめています。
どれもシンプルだけど効果があるものばかり。
ぜひ参考にしてみてください。
声優になるために家でできることとは?

声優の仕事とは?まずは基本を知ろう
声優の仕事って、アニメやゲームのキャラクターボイスを担当するイメージが強いですよね。
でも実際はそれだけじゃありません。
外国映画の吹き替えやナレーション、ラジオドラマ、さらには舞台の声の出演など、声を使った表現全般を担うのが声優の役割です。
アニメ業界が盛り上がるたびに「声優になりたい!」と思う人が増えています。
僕もその一人でした。
単にアニメが好きという理由もあれば、「ゲームに声を吹き込みたい」「好きな作品のキャラクターになりきりたい」という気持ちが原動力になっている人も多いです。
そうした熱い思いがあると、どんどん学ぶモチベーションが出てきますよね。
声優になるには何が必要?必要なスキルと資質
声優に必要なスキルはたくさんありますが、僕なりにまとめると以下の3つが柱です。
- 発声・滑舌
きれいに明瞭な声を出す力 - 表現力
セリフを自分なりに演じて感情を込められる力 - 想像力
台本に書かれていない背景やキャラの気持ちをイメージする力
声優は声を通してキャラクターの人生を表現します。
声の質は人それぞれでも、いかに伝わりやすく、感情を乗せるかが大事。
さらに、セリフをただ読むだけでなく、キャラの心情を考えて行動や表情、息づかいなどを想像しながら声に乗せる必要があります。
独学でもできる?家でできる練習の重要性
声優を目指す人の多くは養成所や専門学校で学ぶイメージがあるかもしれません。
でも、いきなり学校に通うのはお金もかかるし、ハードルが高いですよね。
僕も最初は、生活費や学費とのバランスをどうすればいいか悩んでいました。
そこで大切になるのが「家でできる独学の練習」です。
プロ声優さんも、日々家で地道に発声練習やセリフの研究をしています。
むしろ日常的な自主トレーニングが、声優としての土台を作ってくれるんです。
僕自身が実感しているので、これは確実に断言できます。
声優になるために家でできる練習法5選

ここからは、声優を目指すみなさんにぜひ試してほしい5つの練習法を紹介します。
僕が数々の失敗と試行錯誤をくり返してようやく実感した効果的な方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 発声と滑舌を鍛えるトレーニング
声優にとって超基本となるのが「発声」と「滑舌」です。
家でもできるトレーニングの例を挙げてみます。
- 腹式呼吸の練習
お腹に手を当てながら大きく息を吸って、ゆっくり吐き出す呼吸法を練習します。
腹式呼吸ができると声が安定し、長時間セリフを話しても疲れにくくなります。 - 早口言葉
ど定番かもしれませんが、やっぱり効果抜群。
例:「生麦生米生卵」「赤巻紙青巻紙黄巻紙」
最初はゆっくり正確に、そのあと徐々にスピードを上げていきます。
慣れたらいろんなバリエーションの早口言葉に挑戦しましょう。 - 口のストレッチ
唇や舌をほぐすことで、よりハッキリとした発声ができます。
あいうえおを大きく口を開けて言ったり、唇をブルブル震わせたりすると、いいウォーミングアップになります。
2. セリフを読む練習をして表現力を磨く
発声練習だけでは声の出し方は身につきますが、感情表現や演技力はまた別物です。
そこでおすすめなのが、セリフを読む練習。
アニメの有名なセリフ、好きな漫画のセリフ、舞台脚本などを使って、いろいろ読み込んでみてください。
- まずは音読して、言葉の抑揚やテンポをつかむ
- セリフの前後のストーリーをしっかり把握し、キャラクターの気持ちをイメージ
- 自分の中でキャラのイメージが固まったら、感情を込めて読み方を変えてみる
同じセリフでも、キャラが怒っているのか喜んでいるのか、落ち込んでいるのかで声のトーンが変わります。
そこを研究することで、表現力が磨かれていきます。
アニメや漫画、舞台のセリフだけでなく、ニュース原稿などをネットで拾って、ニュースキャスターになりきって、原稿を読む練習なども効果的なので、ぜひやってみてください。
他にも、ある商品のCM風にキャッチコピーを読む練習も面白いですよ。
3. アニメやドラマを活用して実践練習
声優を目指すなら、大好きなアニメやドラマをフル活用しましょう。
見て終わりではもったいないです。
僕がおすすめするのは、アニメやドラマ、映画のセリフを一時停止して、そのまま真似してみる練習。
キャラクターの発声や間の取り方、感情表現をコピーしながら、自分の声と照らし合わせてみると意外な発見があるはず。
- 好きなシーンを選ぶ
自分がテンション上がる場面や、感動するシーンだとやる気が続きやすいです。 - セリフを何度も再生して耳コピ
声優さんの発音や抑揚、息づかいを注意深く聴き込むと、「こんなふうに言ってたんだ!」というポイントが必ずあります。 - 自分で声を出してみて録音
スマホのボイスレコーダー機能などを使って、実際に自分の声を録音して聴いてみてください。
客観的に聴くと、違いがはっきりわかります。
アニメだけじゃなく、海外ドラマの吹き替えや映画の吹き替えを参考にするのもあり。
いろんな作品の声を分析することで、幅広い演技スタイルが学べます。
4. ボイスサンプルを作成して自己分析
声優を目指す人が作っておいた方がいいのが「ボイスサンプル」です。
これは簡単に言うと、自分の声の名刺みたいなもの。
自分がどんな声を出せるのかをまとめたデモ音源ですね。
これがあると、名刺がわりにいつでも自分の声を聞いてもらえます。
- セリフの選定
いろんなキャラクターのセリフを選んで、自分の得意なキャラをアピールできるようにします。
例:元気な少年キャラ、クールな大人キャラ、ドジな女子キャラなど - ナレーション風の台詞も入れる
番組の紹介やCMナレーションっぽい文章も入れてみると、単にキャラボイスだけじゃない幅を見せられます。 - 録音環境の工夫
部屋の騒音を抑えるため、窓を閉めたり、毛布をかぶって録音したり。
少しでもクリアな音質で録るのがポイントです。
※金銭的余裕があるなら本当は録音スタジオで収録するのが一番おすすめです。
ボイスサンプルを作成すると、「自分はこういう声の幅があるんだな」と客観的にわかりますし、あとでプロの人に聴いてもらうときにも役立ちます。
5. 独学で学べるオンライン教材や本を活用
声優業界にはたくさんのオンライン講座や教材、本が存在します。
本格的に勉強しようと思うとお金がかかるものもあるけど、無料や安価で学べるものもあるのでぜひ活用してみてください。
教材・ツール | 特徴 | 料金帯 |
---|---|---|
オンライン動画講座 | 実際の発声練習や演技指導を動画で学べる。短いお試しコースが無料のことも。 | 無料~数千円 |
声優関連の書籍 | 発声の基礎から演技理論まで解説されている。マンガ形式で読みやすいものも。 | 1,000円前後~ |
ボイスレコーダーアプリ | 自分の声を録音して聴く。雑音低減やエフェクトなど機能があると便利。 | 無料~数百円 |
このように、自宅にいながら手軽に声優の基礎を学べる手段はいくらでもあります。
今の時代は、Youtubeの無料動画でもいくらでも基礎的な教材なら探せるので、それらを何度もリピート再生しながら練習だけでも、かなり基礎が固まります。
外郎売りの基礎練習の例
それを歌舞伎で演じると・・
こういった動画を見て練習するのも面白いですよね。
Youtubeで「外郎売り」や「北原白秋 五十音」「あめんぼの歌」「滑舌 早口言葉」などいろいろなキーワードで動画を探してみてください。
小学生・中学生でもできる!年齢別の声優練習法

小学生でもできる!声優になるための簡単な練習
小学生のうちはとにかく「声を出すこと」を楽しむのが大事だと思います。
難しい理論なんて意識しなくても、声優さんのモノマネをして遊ぶだけでも、充分に練習になります。
元気よく大声を出すだけでも、自然と腹式呼吸に近いことをやっている場合があります。
- 朗読大会ごっこ
国語の教科書や好きな絵本を音読して、お父さんやお母さんに聴かせてみる。
ときどきビデオに録画してみると、自分の声の変化をチェックできます。 - アニメごっこ
友達と一緒にアニメのキャラクターになりきってセリフを言い合うのも楽しいです。
とにかく楽しみながら声を出すのがポイント。
声優になりたい中学生向けのおすすめ練習法
中学生になると部活や勉強で忙しくなりますが、少しずつ本格的に「声のトレーニング」を意識するのがおすすめです。
- カラオケで大声を出す
歌を上手に歌う必要はありません。
腹式呼吸で声を出す習慣を身につけるのが大切です。 - セリフを録音してSNSにアップ
勇気があれば、自分が録音したセリフをSNSで公開してみるのもいいかも。
反応があるとモチベーションがアップします。
もちろん無理にやる必要はありませんが、自分を客観視するきっかけにはなります。 - 演劇部や放送部に入る
学校に演劇部や放送部があるなら、積極的に参加してみるのも手。
舞台でセリフを言う経験や、校内放送で原稿を読む経験が得られます。
学生のうちにやっておきたい!声優になるための勉強
学生のうちにやっておいて損はないのが「国語」と「コミュニケーション」の勉強。
セリフを読むためには語彙力が必要だし、キャラや設定を理解するためには読解力が重要です。
また、人前で話す機会を増やしてコミュニケーション能力を磨くことも、声優への近道だと感じています。
キャラクターを演じるって、実は「そのキャラと対話する」ような感覚なので、普段から自分がどんなふうに話しているか気にするだけで違ってきます。
声優になるために必要なこととは?

声優になるために必要な資格はある?
声優になるための「国家資格」みたいなものはありません。
でも、だからこそ実力勝負の世界です。
芸能事務所やプロダクションに所属するためにオーディションが行われていて、そこで合格するには声の技術や演技力、さらにやる気と表現力が求められます。
声優になるにはどんな進路を選べばいい?
一般的には「声優養成所」「専門学校」「短大・大学の演劇学科」などで学んでプロダクションのオーディションを受ける流れが多いです。
でも、芸能事務所が主催する新人発掘オーディションに直接応募して、受かるケースもあります。
僕の養成所の同期の中には、大学卒業後に一般企業に就職したけれど、諦めきれずに養成所に入って再チャレンジしている人もいました。
いろんな道があるので、「絶対にこの進路じゃないとダメ」というわけではありません。
独学と専門学校、どちらがいいのか?
これは人によります。
専門学校や養成所は、お金はかかるけど本格的なレッスンと業界に通じる人脈を得られるメリットがあります。
一方、独学だと費用を抑えつつ、自分のペースで練習可能。
ただ、独学は自分でモチベーションを保つのが大変です。
僕は自分自身が養成所から始まり、芸能事務所に入って、俳優として活動する傍らで、声の学校にも通い勉強した経験から、個人的な意見を言うと、独学だけでは難しいとは思います。
やっぱり見本を見せてもらいながらの方がコツを掴みやすいですし、自分が気づいていないクセや弱点なども講師が的確に指摘してくれるのでスキルアップの速度が違ってくると個人的には感じます。
ただ、最終的には学校に通ってプロの指導を受けたほうが早い面もありますが、家での自主トレーニングはどっちにしろ必要なので、今のうちから積極的に練習した方がいいと思います。
【まとめ】声優になるために家でできることから始めよう!

ここまで、声優になるために家でできる基礎的な練習法5つを紹介しました。
改めてポイントを振り返ると、声優にとって大事なのは「継続して声を出すこと」と「自分の声を客観視すること」です。
地道な努力の積み重ねが、いつか大きなステージへの道を切り拓きます。
好きな作品に関わりたい、キャラを生き生きと表現したいという熱い気持ちを抱いていれば、一歩ずつ前進できます。
- 基礎の発声・滑舌練習を毎日続ける
- セリフを研究して感情表現を意識する
- アニメやドラマを教材にして耳コピ&実践
- ボイスサンプルを作って自己分析
- オンライン教材や本でさらに学びを深める
小学生から中学生、さらには高校生や社会人まで、いつ始めても大丈夫。
年齢や環境の制限はあっても、やり方はいくらでもあります。
もし、熱い想いを持ちながらも何をすればいいかわからず、もやもやしている人がいたら、まずは家での自主練から始めてみてください。
自分に合った方法で、今日から一歩踏み出してみましょう。