芸能オーディション 自己PRで悩んでいるあなたへ。
自分をどう言葉にすればいいか、特技がなくて不安…そんな気持ちで書類を前にして固まっていませんか?
この記事では「印象に残る自己PR」を作るための基本ルールから女優・声優・モデルの例文、自信が持てない時の対処法まで、初心者でも安心の書き方を丁寧に解説します。
あなたらしさを言葉にして、前向きにチャレンジする力を一緒に引き出しましょう。
自己PRって何を書けばいいの?基本の考え方と構成ルール

自己PRって、「すごいことを書かないと通らない」って思われがちですが、そんなことはありません。
大事なのは、今の自分をどうやって伝えるか。
その人らしさや考え方に、審査員はちゃんと目を向けています。
だからまずは、自己PRが何のためにあるのか、一緒に整理していきましょう。
自己PRと志望動機の違いって?
自己PRって、「自己紹介」とか「志望動機」とごっちゃになりやすいんですが、それぞれ伝える内容も目的もまったく違います。
ここをちゃんと整理しておくと、書くときに迷わなくなります。
種類 | 伝えること | 主な目的 |
---|---|---|
自己紹介 | 名前・年齢・出身など | 最初の挨拶としての基本情報 |
自己PR | 強み・経験・人柄 | 自分の魅力や可能性を伝える |
志望動機 | なぜ応募したか | その事務所・作品への熱意を伝える |
たとえば自己紹介では「○○県出身の△△です」といった事実を簡潔に伝えます。
でも自己PRはそこから一歩踏み込んで、「自分ってどんな人間か」「どんな強みを持っているか」を伝えるパート。
そして志望動機は、「なぜこの事務所を選んだのか」「この作品にどう関わりたいのか」という“応募理由”にフォーカスされます。
この3つを混ぜてしまうと、どこに何を書けばいいのか分からなくなるし、読まれる側も混乱します。
まずは「自己PRは、自分という人間の魅力を伝える場所なんだ」と理解しておきましょう。
書き出しはどう始める?NGな例とOKな例

書き出しでは、一番伝えたいことを最初に言い切るのがコツです。
まわりくどく説明するより、ズバッと最初に「私の強みはこれです」と伝えるほうが、審査員の印象にも残りやすくなります。
たとえば、以下のような違いがあります。
NG例:
- 私は明るく元気な性格だと思います。
- なんとなくこの業界に興味があって…
どちらも曖昧で、自信が感じられません。誰にでも言えるような内容では、審査員の心は動きません。
OK例:
- 私の強みは、どんな状況でも相手の気持ちを考えて動けるところです。
- 好きなことに一直線に向かって努力し続けるのが私の個性です。
まず強みをはっきり言い切って、それを支えるエピソードを続けて書く。
この順番が読みやすく、伝わりやすいです。
自分らしさってどう見つけるの?

「特技も実績もない…」と落ち込まないでください。
大事なのは、他の人と比べることじゃなく、“自分の中の小さな誇り”を見つけてあげることです。
こんなこと、ありませんか?
- 人からよく「説明が分かりやすい」って言われる
- いつの間にか周りの相談役になっている
- 毎日コツコツ続けている趣味がある
これ全部、立派な“あなたらしさ”であり“個性”です。
周りがどう思うかより、あなたが「自分のここが好き」と思えるポイントを大切にして、それを自己PRに変換すればいいんです。
それでも見つからないときは、家族や友達に「私のいいところってどこだと思う?」と聞いてみましょう。
自分では気づけなかった魅力に出会えるかもしれません。
印象に残る自己PRを書くには?具体例とテンプレートで解説

オーディションの自己PRって、たった数十秒で印象が決まることもあるんです。
だから大切なのは、インパクトより“人間味”。
どんなに短くても「この人、なんかいいな」って思ってもらえる内容なら、それが合格に一番近い自己PRです。
特技がない人はどうすればいい?
「特技なんてないよ…」って思ってるあなたへ。
実はそれ、ぜんぜん問題ありません。
審査員が知りたいのは“すごい才能”よりも、“あなたがどんな人か”なんです。
たとえば、こんなものも立派な特技になります。
- 毎朝5時に起きる生活習慣(→自己管理力)
- SNS投稿を毎日継続(→継続力・発信力)
- 友達の誕生日を絶対忘れない(→気配り力)
誰かと比べるのではなく、あなたの日常の中にある“当たり前”が、他の人にはない魅力になります。
「好きなことをコツコツ続けている」「人からよく〇〇だねって言われる」そんなエピソードを引き出して、自分だけの“特技らしさ”を作っていきましょう。
ちなみに、綾瀬はるかさんがオーディションで披露した「うさぎのモノマネ」が印象的だったことは有名な話。
うまいかどうかより、“自然体で楽しんでいる”ことが何より伝わるんです。
📎 参考:
👉 AuDee(オーディー)
過去の体験から魅力を伝えるコツ

印象に残る自己PRって、実は“派手さ”より“共感”のほうが強いんです。
だからこそ、自分の過去の体験から「気持ちの変化」や「学びの瞬間」を語ると、見る人の心にスッと入っていきます。
たとえばこんな流れがオススメです。
- 主張(自分の強み)
例:「私は負けず嫌いな性格です。」 - エピソード(その性格が出た出来事)
例:「中学の演劇部では、最初セリフの少ない脇役でした。
でも誰よりも練習して、次の公演では主役を任されました。」 - 結果(得られたこと・成長)
例:「自分の努力で結果が変わるんだと知ってから、どんなことでも全力で取り組むようになりました。」 - 展望(これからどう活かすか)
例:「この粘り強さを、女優という仕事でも発揮していきたいです。」
この流れに沿って組み立てると、あなたの思いや背景が伝わる“ストーリーあるPR”になります。
自己PRで使える例文テンプレート(俳優・声優・モデル別)

それぞれのジャンルで求められる自己PRの方向性には違いがあります。
あなたの目指す方向に合わせて、自分らしい言葉にアレンジしてくださいね。
【俳優】向け
私は、感情の細かな動きを表現するのが得意です。
中学の舞台発表では、無口な少年役を演じる中で「何も言わない演技」で観客を惹きつけることに挑戦しました。
指導の先生に「セリフより目の表情が強い」と褒められた経験が忘れられません。
今後も、人の心を動かせる役者になりたいと思っています。
【声優】向け
私の声の特徴は、落ち着いた低音と安定したトーンです。
朗読ボランティアを通じて、聞く人に安心感を与える声を意識して話すようになりました。
最近は少年役の練習も始めていて、感情の起伏を声だけで表現するトレーニングを続けています。
幅広い役に対応できる声優になれるよう努力しています。
【モデル】向け
自分のスタイルと雰囲気をどう表現するかに興味があり、SNSで日々コーディネートを発信しています。
自撮りの研究やポージング練習を重ね、見せ方の工夫が好きです。
将来は、自分の感性を活かして、見る人に刺激を与えるモデルとして活動していきたいです。
テンプレートはあくまで参考です。
「私はどんな人か」「何に挑戦してきたか」「これからどうしたいか」を、自分の言葉で再構成してみてください。
オーディションに通る自己PRにするには?最後のチェックポイント

自己PRを書いたあと、「これでいいのかな…」って不安になる気持ち、すごくよく分かります。
でも安心してください。
ここで紹介する“最後の確認ポイント”を押さえれば、自信を持って提出できるようになります。
あと一歩、一緒に整えていきましょう。
書類審査で見られている3つの視点
書類審査では、内容だけでなく“読みやすさ”や“人柄のにじみ出方”もチェックされています。
以下の3点は、必ず見直しておきましょう。
- 一貫性はあるか?
強みやエピソードにバラつきがなく、「この人ってこういう人なんだな」と伝わるかを確認。 - 具体性はあるか?
抽象語(努力家、明るい性格など)だけで終わっていないか?
実際のエピソードで裏付けできているかが重要です。 - 共感できるか?
審査員が「会って話してみたい」と思えるような親しみやすさ、誠実さがにじみ出ているか。
とくに“共感力”は、芸能の現場でもっとも大事にされる資質です。
共演者やスタッフ、ファンと心を通わせられる人かどうか。
自己PRはその第一歩でもあります。
読んでもらえる文章にするための工夫

どんなに良い内容でも、読みにくいと印象はガクッと下がってしまいます。
だからこそ、文章の見た目やテンポにも気を配りましょう。
- 最初の1行は「伝えたいことの要約」にする
- 1文を40〜50文字以内に収めると読みやすい
- 適度に改行して、読み手の目を休ませる
- 主語と述語のねじれに注意して、素直な文を心がける
そして、読み終わったときに「この子、応援したくなるな」って思わせられたら、それが最高の自己PRです。
自己PRに自信が持てない人は?添削サービスや講座という選択肢

どうしても自信が持てない、書いてもこれでいいか分からない…。
そんなときは、自分ひとりで全部やろうとしなくても大丈夫。
以下のようなサポートもあるので心強いですよ。
今は、自己PRの書き方や面接対策を支援してくれる方法が増えています:
- 自己分析アプリ「とーてん」:
強みや考えを整理できるツール - Dream Art「オーディション合格脳セッション」:
本番で自分を発揮できる心の準備ができるセッション
そして、テアトルアカデミーや松竹エンタテインメントのような芸能スクールや養成所では、演技や発声のレッスンだけでなく、オーディション対策の一環として自己PRの練習や講評が行われることも多くあります。
「誰かに力を借りる」のは、本気で取り組む人の自然な選択です。
不安なときほど、プロのサポートがあなたの背中をそっと押してくれます。
芸能オーディションの自己PRで大切なこと(まとめ)
自己PRって、うまく書こうとするほど悩んでしまうものです。
でも本当に大事なのは、あなたの言葉で、あなたの気持ちをちゃんと伝えようとすること。
特別な経歴や派手な特技がなくても、それだけでチャンスがないなんてことはありません。
伝えたいと思った時点で、もうその一歩は始まってます。
ここまで読んでくれたあなたなら、大丈夫。
ちゃんと届く言葉が、きっと書けます。
あなたの挑戦を、心から応援しています。