[PR]当サイトには広告が含まれています。

「自然に気持ちが動く演技」を身につける感情演技の完全ガイド。感情が乗らない問題を解決!

感情演技 演技スキルの磨き方

台本を読んでも、どう感情を込めればいいか分からない。
頭では分かっているつもりなのに、演技がどうしても嘘っぽくなってしまう。
そんな悩み、ありますよね。

でも安心してください。
感情演技というのは、実は「感情を爆発させること」じゃないんです。
今日は30年近く役者として活動してきた経験から、本当に自然な感情演技とは何か、そしてどうやって身につけるのかをお伝えします。

感情演技とは何?自然にできないと感じる理由

感情演技とは

感情演技って言葉だけ聞くと、なんだか難しく感じますよね。
でも実は、思っているほど複雑な話ではないです。

感情演技の基本と「気持ちが動く演技」の考え方

感情演技というのは、簡単に言えば「嘘のない感情を見せる演技」のこと。
役の人物がまるでそこに本当に生きているかのように、自然に存在することです。

ただ、ここで大事なポイントがあります。
感情演技って聞くと「感情を爆発させればいい」「泣けばいい、怒ればいい」って思いがちなんですけど、それだけではないんですよ。

考えてみてください。
普段の生活で、僕たちはいつでも感情をそのまま出しているでしょうか?
職場で上司にムカついても、その場では笑顔で「分かりました」って言ったりしますよね。
悲しくても、周りに心配かけたくないから明るく振る舞ったり。

つまり、人間は感情をあえて押し殺すときだってあるってことです。
感情をそのまま表に出す時ばっかりじゃないですよね。
状況や場所、相手によって感情の出し方を自然に変える。
これって、ある意味では計算も働いているし、理性とも言えます。

そして演技の世界では、舞台でも映像でも「向き」や「角度」など、効果的な見せ方まで考えて演技をします。
これは当たり前のことなんです。
カメラに背中を向けたまま泣いても、観客には伝わりませんからね。

だから感情演技というのは、感情をありのまま解放するということではなくて、そういった計算や思惑まで全部ひっくるめて「役の人物を自然に見せる」「本当に生きているように見せる」ことなんです。

つまり「演技が上手い人=感情開放の上手い人」じゃない。
これ、覚えておいてください。

感情が乗らないときによくある原因

感情が乗らないと感じるとき、いくつかパターンがあります。

役の背景を理解していない
その人物がどんな人生を歩んできたのか、今どんな状況にいるのか。
これが分かっていないと、感情は動きません。
たとえば「怒る」にしても、普段から短気な人の怒りと、めったに怒らない人が限界を超えて怒るのでは、全然違いますよね。

自分の感情と向き合うのを避けている
これ、意外と多いんです。
本当に悲しい気持ちになるのが怖くて、感情にフタをしちゃう。
でも演技って、自分の中にある感情を使う作業でもあるんです。

技術ばかりに頼りすぎている
「ここで泣く」「ここで怒る」って頭で考えすぎると、逆に感情が動かなくなります。
技術は大事だけど、それだけじゃダメなんですよね。
いわゆる「段取り芝居」と言われる演技です。

セリフを暗記することだけに集中している
自分のセリフを覚えるのに必死で、その言葉の裏にある気持ちまで考える余裕がない。
その結果、相手のセリフをちゃんと聞いていないなんてことも。
これだと、ただセリフを読んでいるだけになってしまいます。
相手も毎回同じとは限りません。
微妙に違った演技をされた時に、自然に受け返せるか。ここ重要です。

役の気持ちがつかめないときの見直しポイント

役の気持ちが分からないとき、こんなふうに考えてみてください。

まず「このセリフを言う直前、この人は何を見たのか、何を聞いたのか」を想像します。
たとえば「もう帰れ」というセリフ。
これを言う前に、相手が何を言ったのか。
それによって、同じセリフでも込める感情は全然変わってきます。

次に「このセリフを言った後、相手にどうなってほしい(どうしてほしい)のか」も考えます。
本当に帰ってほしいのか、それとも引き留めてほしくて言っているのか。
人間って、言葉と本心が違うこと、よくありますからね。

それからの人物と自分の共通点」を探すのも効果的です。
全く同じ経験はなくても、似たような感情を味わったことは誰にでもあるはず。
その記憶を呼び起こすんです。

感情演技を自然に引き出すやり方と感情解放トレーニング

感情解放トレーニング

ここからは具体的な練習方法をお伝えします。
理屈が分かっても、実際にやってみないと身につきませんからね。

セリフに気持ちを込める台本読みのステップ

台本を読むとき、いきなり感情を込めようとしていませんか?
実はそれ、順番が違うんです。

ステップ1:まずは淡々と読む
最初は感情を込めずに、ただ言葉として読んでみてください。
変に聞こえるかもしれませんが、これが大事。
言葉そのものの意味を、まず頭に入れるんです。

ステップ2:状況を整理する
このシーンはいつ、どこで起きているのか。
朝なのか夜なのか、暑いのか寒いのか。
周りには誰がいるのか。
こういう具体的な情報を整理します。

ステップ3:相手との関係を考える
目の前にいる人は、自分にとってどんな存在なのか。
好きな人なのか、嫌いな人なのか、それとも複雑な感情があるのか。

たとえば同じ「ありがとう」でも、恩人に言うのと、嫌な相手に皮肉で言うのでは全然違います。
相手との関係性が分かれば、自然と込める感情も変わってくるんです。

ステップ4:自分の言葉に置き換えてみる
台本の言葉を、自分だったらどう言うか考えてみます。
「私は君を愛している」を「好きだよ」「好きやねん」に変えてみたり。
もちろん本番では台本通りに言いますが、この作業をすることで言葉が自分のものになりやすいなずです。

ステップ5:小さく声に出してみる
ここまできたら、小声でいいので実際に言ってみます。
大きな声でやる必要はありません。
むしろ小さい声の方が、自分の感情を感じやすかったりします。

怒り・悲しみの演技が単調になるときの改善法

怒りとか悲しみって、どうしてもワンパターンになりがちです。
でも実は、感情って一色じゃないですよね。

怒りの中にある他の感情を探す
人が怒るとき、本当は悲しかったり、悔しかったり、不安だったりします。
表面は怒っているけど、その奥に何があるのか。
今までにあなた自身が感じた「怒り」を掘り起こしてみるとわかりやすいと思います。
そこを見つけると、演技に深みが出ます。

僕が専門学校で教えていたとき、ある生徒が「なんで分かってくれないんだ!」というセリフで苦戦していました。
最初は単に怒鳴っているだけだったんですが、「この人は、必死で言ってもわかってもらえないことに憤りを感じて、悲しくなってるのかもしれないよ」って言ったら、途端に表情が変わったんです。
そして、怒鳴るんじゃなくて、ボソッと「‥‥なんで分かってくれないんだ」って言ったんです。
怒りの中に、切なさや悲しみが混ざった瞬間でした。

悲しみのグラデーションを知る
悲しみにも、いろんな段階があります。
 ●じわじわくる悲しみ
 ●突然襲ってくる悲しみ
 ●抑えきれない悲しみ
 ●静かに受け入れる悲しみ
 ●怒りに変わりそうな悲しみ

同じ「泣く」でも、ボロボロ泣くのか、涙をこらえるのか、一粒だけ流すのか。
状況と人物によって表現の仕方は違って当然です。

感情の変化をつける
ずっと同じテンションだと、どんなに激しい感情でも単調に見えます。
怒りが頂点に達した後、ふっと力が抜ける瞬間とか。
悲しくて泣いていたのに、ふと思い出し笑いが出るとか。
言いたくて言ったのか、思わず言ってしまったのか。

人間の感情って、実はコロコロ変わるものですよね。
その揺れ動きを表現できると、リアルになります。

あとは「振り幅」ですね。
これはちょっと上級編ですが、たとえば悲しいシーンを悲しい、切ないトーンの演技だけでやるとそれなりには見れるけど、飽きます。
なぜかと言うと、視聴者や観客の予想の範囲なので。
衝撃的なインパクトを残す俳優は「演技の振り幅が広い」人が多いです。
悲しいシーンなのになぜか面白かったりコミカルで、でも、実はその明るさの裏には深い悲しみが隠れていたっていうような、そういう見せ方ができる俳優さんはかなり衝撃的なインパクトを残します。

自宅でできる感情解放メソッドとウォーミングアップ

練習場所がなくても、自宅でできることはたくさんあります。

鏡の前で表情筋を動かす
これ、地味だけど効果抜群です。
笑う、怒る、泣く、驚く。
いろんな表情を作ってみてください。
最初は不自然でも大丈夫。
筋肉が慣れてくると、感情に引っ張られて表情が動くようになります。

最初はぎこちなくても、表情筋も筋肉なので、ずっと練習してるとできなかった表情ができるようになったりもします。
それに、怒りの感情を持ちながら「爆笑する」とか、笑い転げそうなほど楽しい感情を持ちながら「泣く」とか、あり得ないことをやってみると感情と表情との繋がりも深く理解できたり、いろんな発見があって楽しいですよ。

感情日記をつける
今日一日で感じた感情を、寝る前に書き出します。
「朝、電車が遅延してイライラした」
「ランチが美味しくて嬉しかった」
「憧れの先輩俳優に褒められて照れた」とか。

これをやると、自分がどんなときにどんな感情を持つのか、パターンが見えてきます。
で、どんな感情のときにどんな行動を取るのかも。
そしてその感情を、演技に使えるようになるんです。

音楽を使った感情の引き出し
好きな音楽を聴きながら、その曲に合わせて感情を動かしてみます。
悲しい曲なら悲しい気持ちに、激しい曲なら怒りを。
音楽って、感情のスイッチを入れやすいんですよね。
これも逆をやってみても発見があって面白いですよ。
悲しい気持ちのときに「愉快な曲」なんてかけてみたら「怒り」まで湧いてきたりして、笑

ただし、これをやるときは一つ注意点があります。
音楽に頼りすぎると、本番で音楽がないときに感情が出せなくなってしまう。
だから、音楽で感情を引き出した後、音を消してもその感情を保てるように練習してください。

呼吸を使ったリラックス法
感情が動かないとき、実は体が緊張しているだけってことも多いです。
深呼吸をゆっくり10回。
吸って、吐いて。
それだけで、心が開きやすくなります。

意識していないと体って勝手に緊張してる時があるんですよね。
僕も本番前は必ず深呼吸をしたり、首や肩を回したりしてました。
特に緊張するオーディションのときとか。
呼吸が整うと、不思議と感情も動きやすくなるんです。

声だけで感情を伝えるための声優向けポイント

声優さんや、声だけで表現する場面では、また違ったコツがあります。

体を使って声を変える
座ったままより、立って動きながらの方が、声に感情が乗りやすいです。
怒るシーンなら拳を握ってみるとか、悲しいシーンなら肩を落としてみるとか。
体と声は連動していますからね。

口の形と舌の位置を意識する
笑っているときと泣いているとき、口の形は違いますよね。
その違いを声に反映させます。
実際に表情を作りながら声を出すと、マイクに映る声の質が変わるんです。

間を怖がらない
セリフとセリフの間、無音の時間。
これを怖がって間を詰めてしまう人が多いんですが、この間こそが感情を伝える大事な時間だったりします。

ナレータースクールに通っていたとき、講師から「沈黙も演技だ」「間で演技するんだ」って教わりました。
確かに、ラジオでもナレーションでも、うまい人は間の使い方が絶妙なんですよね。
これは声優、俳優に共通して言えることですね。

自分の声を録音して聞く
これ、最初は恥ずかしいんですけど、すごく勉強になります。
自分では感情を込めたつもりでも、録音を聞くと全然伝わっていなかったり、逆に思った以上に伝わっていたり。
そもそも、自分が思っていた声と違っていたり、笑

客観的に自分の声を聞くことで、何が足りないのか、何が良いのかが分かります。

感情演技を上達させるコツとまとめ

感情演技を上達させるコツ

ここまでいろいろお伝えしてきましたが、最後に言っておくと、やっぱり何より大事なのは「続けること」です。
どんなに良い方法を知っても、やらなきゃ意味がないですからね。

練習を続けやすくする習慣づくり

感情演技の練習って、正直言って地味です。
派手さもないし、すぐに結果が出るわけでもない。
だからこそ、続けるための工夫が必要です。

毎日5分でいいからやる
「今日は時間がないから」って言い訳、よく分かります。
僕も大道具の仕事をしながら役者をやっていた20代の頃、本当に時間がなくて。
でも5分ならどうにかなるんですよね。

朝起きて顔を洗うついでに鏡の前で表情を作るとか、通勤電車の中で台本を読むとか。
5分の積み重ねが、1年後には大きな差になります。

練習の記録をつける
今日何を練習したか、どんな発見があったか。
スマホのメモでいいので残しておきます。

これをやると、自分の成長が見えるんです。
あ、1か月前はここで詰まっていたのに、今はスムーズにできるようになってる」って。
その実感が、続けるモチベーションになります。

僕も講師をやっていたとき、生徒たちに「練習ノート」をつけてもらっていました。
最初は面倒くさがっていた子も、後から見返して「こんなに成長してたんだ」って驚くんですよね。

仲間と練習する
一人だと挫けそうになるときも、仲間がいれば頑張れます。
お互いに見せ合って感想を言い合ったり、一緒にシーンをやってみたり。

ただし、ここで注意点。
仲間の意見は参考にしても、全部鵜呑みにしないこと。
最終的には自分で判断してください。
人によって感じ方は違いますからね。

たまにはプロの演技を見る
映画でも舞台でもドラマでも、上手い人の演技を見てください。
ただ見るんじゃなくて「なんでこの人の演技は自然なんだろう」「どうして今、このタイミングで視線を外したんだろう」なんて考えながら。

小劇場にいた頃、僕はよく他の劇団の公演を見に行きました。
お金がないから知り合いに無理にお願いして、立ち見とかでしたけど。
でもそこで学んだことって、今でも役に立っているんです。

今の時代だったら映画も舞台もオンラインで観れるから、いくらでも勉強できますよね。
あとはあなたのやる気次第です、笑。

完璧を目指さない
これ、すごく大事です。
感情演技に正解はありません。
同じ役でも、人によって解釈は違うし、表現方法も違う。

「もっと上手くならなきゃ」って焦る気持ちは分かります。
でもね、焦ると余計に感情が動かなくなるんですよ。
リラックスして、楽しみながらやる。
その方が結果的に上手くなります。

失敗を怖がらない
練習なんだから、失敗して当たり前です。
むしろ失敗しないと、自分の弱点が分からない。
失敗の経験を積めば積むほど、スキルアップの加速度も爆上がりです。

僕も養成所時代、本当に下手くそでした。
講師に「お前の演技は嘘っぽい」ってズバッと言われ続けてました。
そのときは落ち込んだけど、だからこそ「何が嘘っぽく見える原因だろう」「どうすれば嘘っぽくなくなるんだろう」って必死で考えたんです。
人一倍考えてた自信だけはあります。

失敗は恥ずかしいことじゃない。
失敗から学ばないことが、もったいないんです。

感情演技が自然になるまでの流れと今日からできる一歩(まとめ)

さて、ここまで読んでくださってありがとうございます。
最後に、全体の流れをまとめておきますね。

感情演技は感情を爆発させることだけじゃない
役の人物が本当に生きているように見せること。
そのためには感情だけじゃなくて、計算も理性も全部使います。
感情を押し殺す演技だって、立派な感情演技なんです。

感情が乗らないのには理由がある
役の背景を理解していなかったり、自分の感情と向き合うのを避けていたり。
まずは原因を見つけることから始めましょう。

台本読みには順番がある
いきなり感情を込めるんじゃなくて、まずは淡々と読む。
状況を整理する。
相手との関係を考える。
この積み重ねが大事です。

感情には濃淡がある
怒りにも悲しみにも、いろんなグラデーションがあります。
その微妙な違いを表現できるようになると、演技に深みが出ます。

自宅でもできることはたくさんある
鏡の前での練習、感情日記、音楽を使った練習。
特別な場所がなくても、今日から始められます。

続けることが一番大事
毎日5分でいい。
完璧を目指さなくていい。
失敗を怖がらなくていい。
ただ、続けてください。

じゃあ、今日からできる一歩は何か。

まず、今日の夜、寝る前に5分だけ時間を作ってください。
そして鏡の前に立って、今日一日で感じた感情を思い出しながら、その表情を作ってみる。
それだけです。

「朝、コーヒーを飲んだときの幸せな顔」でもいいし、「仕事でミスしたときの焦った顔」でもいい。
自分の感情と、それを表現する顔を結びつける練習です。

これを1週間続けてみてください。
たった5分×7日間。
それだけで、自分の表情が変わってくるのが分かるはずです。

感情演技って、特別な才能がいるわけじゃありません。
自分の中にある感情を、素直に使えばいいだけ。
あなたは今まで生きてきた中で、笑ったり、泣いたり、怒ったり、たくさんの感情を経験してきたはずです。
その経験が全部、演技に使えます。

台本を読んでも感情の込め方が分からなかったあなたが、少しずつでいいから「あ、こうやって感情を使うんだ」って分かってくる。
セリフに気持ちを乗せられるようになってくる。

そうなったら、演技が楽しくなります。
楽しくなったら、もっと上手くなります。
上手くなったら、もっと楽しくなる。
そして、オーディションに受かったり、共演者から信頼されたり、観客の心を動かせるようになったり。

そういう未来は、決して夢物語じゃないです。
今日のこの一歩から、ちゃんと繋がってます。

だから焦らず、でも諦めず、進んでいきましょう。

あなたの演技が、もっと自然に、もっと心を動かすものになることを心から応援しています。

さあ、今日から始めましょう。
鏡の前での5分間から。

もしも「初めてオーディション受けるんだけど気をつけることは何?」など疑問に思うことがあれば何でも気軽に「お問い合わせ」から直接聞いてください。全部に答えられるかわかりませんができるだけ回答しますね。by ひろさんじ

当サイトでは、「これから俳優を目指す人」「これから声優を目指す人」「我が子を芸能界デビューさせたい親御さん」にとって少しでも役に立つ情報の発信を心がけています。 実際に活動されている方・過去に経験された方の声やアドバイスも、匿名で掲載させていただいております。 ご自身のご経験をお寄せいただけると嬉しいです。[お問い合わせ]よりご連絡ください。

演技スキルの磨き方
シェアする
ひろさんじをフォローする
タイトルとURLをコピーしました