演技に興味はあるけど「プロを目指すわけじゃないのに通っていいのかな」って思ってませんか?
大丈夫です。
演技を趣味で楽しんでる人はたくさんいます。
僕が養成所に通っていた頃も、仕事帰りに来る社会人や「ただ楽しみたいだけ」って人もいっぱいいました。
今日はそんな「演技がしたい」という気持ちを、気負わず始められる方法をお話しします。
演技がしたい人がまず知っておきたい「趣味としての演技」の始め方

「演技やってみたい」って思った時、多くの人が最初に悩むのが「どこで始めればいいの?」「何をしたらいいの?」ってことですよね。
社会人・学生でも気軽に始められる演技の選択肢
演技を始める方法はたくさん亜あります。
特に今の時代、オンラインレッスンなんかも増えて、演技を趣味として楽しむ方法もめちゃくちゃ多いです。
まず手軽なのが単発の演技ワークショップ。
これ、1日だけとか週末だけ参加できるやつで、いきなり入会金払ってスクールや養成所に通うのはハードル高いなって人にはぴったりです。
東京や大阪なら毎週どこかで開催されてるし、地方でも不定期なタイミングかもしれませんが、調べば開かれてたりします。
それから、オンラインレッスンも本当に充実してきました。
たとえばココナラ
やストアカなどで「演技」と検索すれば単発のオンライン演技レッスンがズラッと出てきます。
こういうのは初めて演技に触れる人のきっかけとしてはいいかもしれませんね。
僕が現役の頃はこんなのなかったんですけど、今はZoomとかで全国どこからでも参加できるんですよね。
移動時間もかからないし、人目を気にせず自宅でできるのがいいところ。
もうちょっと本格的にやりたいなら、演技専門コースのある月謝制のボイトレスクールなどもありますし、地域の演劇サークルに参加する方法もあります。
市民劇団なんかは会費も安くて、年に数回の公演に向けてみんなで楽しく練習してる感じが多いです。
僕も過去に市民劇団に関わっていたことがあるんですけど、同じ地域の人同士で繋がりが増えたり、絆が深まったりと、演技を楽しむ以外にも魅力的なことがたくさんありましたね。
僕がいた養成所では、昼間は普通に会社員やってて、夜だけ通ってる人とか、主婦で子育ての合間に来てる人とか、ほんとに色々な人がいました。
「プロになりたい」って人ばかりじゃなくて、「人前で話すのが苦手だから克服したい」とか「定年後の趣味として」って人もいたんですよ。
初心者でも安心して参加できる演技ワークショップの特徴
初めて演技の場に参加する時、一番心配なのが「ついていけるかな」ってことだと思います。
初心者向けのワークショップって、ちゃんと「初心者歓迎」って書いてあるところがほとんどです。
そういうところは基礎の基礎から教えてくれるし、参加者もみんな初めて同士だから変に気を使わなくて大丈夫。
よくあるメニューとしては、最初に体をほぐす軽い運動から始まって、声を出す練習、簡単な即興劇みたいな流れ。
もちろん僕自身もワークショップをたくさん受けてきましたし、開催する側としてもたくさん関わってきました。
そこでも、初めて演技に触れる人には、本当にまず簡単なことから体験してもらいました。
たとえば、「おい」という呼びかけるセリフを、1m先の相手、次に3m先の相手、5m、10mと距離を変えて呼びかけてもらう。
それだけでも、たった一つの「おい」というセリフの声量やトーン、緊迫感など、ニュアンスが全然違ってくることがわかってもらえました。
いきなり「じゃあ台本読んで」とはならないので安心してください。
それに講師も、初心者が緊張してるのは百も承知です。
だから最初は緊張をほぐすゲームみたいなことから入ったり、少人数のグループに分けて練習したり、工夫してくれるところが多いですよ。
僕が芸能スクールで講師をやってた時も、初日は必ず「演技経験ある人?」って聞いて、全員初めてだったら「じゃあみんな同じスタート地点だね」って安心してもらうようにしてました。
逆に経験者が何人かいたら、その人たちにはちょっと難しいことをお願いしたり、グループ分けを工夫したり。
演技を趣味にすると得られるもの(自己表現・仲間・自信)
「演技やって何の得があるの?」って思うかもしれないですけど、これが意外と日常生活の中でも役立つことがあるんですよね。
まず自己表現の場ができること。
普段の生活って、自分を出す場面ってあんまりないじゃないですか。
会社では立場があるし、家では役割がある。
でも演技の場では、違う人物になって自由に表現できるんです。
これがめちゃくちゃストレス発散になるって人、多いですよ。
それから仲間ができるのも大きい。
演技は一人じゃできないんで、自然と一緒に練習する仲間ができるんですよね。
しかも職業も年齢もバラバラな人たちが集まるから、普段の生活では絶対に出会わないような人と友達になれたりします。
僕が劇団にいた時も、メンバーは会社員、フリーター、学生、主婦とほんとにバラバラでした。
下は10代から上は70代。
でも舞台作りという同じ目標があるから、不思議と仲良くなれるんですよね。
同世代の友人からは聞けないような話も大先輩からたくさん教えてもらえたりと、本当に意味のある時間だったと今も思います。
もちろん、今でも連絡取り合ってる過去の劇団仲間や養成所仲間が何人もいます。
そして一番大きいのが自信がつくこと。
人前で演技するって、最初はものすごく恥ずかしいし怖いです。
でもそれを乗り越えた時の達成感ってすごいんですよ。
僕も最初はセリフ言うだけで足と声が震えてましたけど、経験を重ねるうちに堂々とできるようになりました。
むしろ、注目されることが「気持ちいい〜」と思うほど、笑
この「できた」という経験は、演技以外の場面でも自信につながります。
プレゼンが上手くなったとか、初対面の人と話すのが楽になったとか、そういう副次的な効果を感じる人も多いです。
演技を趣味にしたい初心者が選ぶべき「通いやすい場所」

じゃあ実際にどこで始めるか。
ここが一番悩むところですよね。
選択肢はたくさんあるけど、自分に合った場所を見つけるのが続けるコツです。
社会人に人気の演技スクール・サークル・養成所の選び方
社会人が演技を始める時、一番のネックが「時間」なんですよね。
平日夜や週末に開講してるスクールを選ぶと、社会人の人は続けやすいと言う人が多いです。
仕事帰りに通えるところだと、19時とか20時スタートのクラスがあったりします。
僕がいた養成所も、夜間コースは19時からのクラスもあって、残業が多い人は途中参加OKっていう緩いルールでした。
それから月謝制よりチケット制で通えるスクールが近くにあるなら、忙しい社会人には向いてるかもしれません。
「今月は仕事が忙しいから2回だけ」とか、自分のペースで調整できるので通いやすいですよね。
ただ、チケット制だと自分に甘くなってサボりがちになる人もいるから、そこは性格次第ですね。
会社の近くか家の近くかも重要なポイント。
僕の経験だと、会社帰りに寄れる場所の方が続きやすいです。
一回家に帰ってしまうと「今日はいいや」ってなりがちなんで。
あと見落としがちなのが発表の場があるかどうか。
せっかく練習するなら、やっぱり誰かに見てもらいたいじゃないですか。
年に1回でも発表会とか小さな公演があると、モチベーション維持しやすいですよ。
市民劇団や地域の演劇サークルは、だいたい年2〜3回は公演やってます。
会費も月3,000円くらいからとリーズナブルなところが多いし、「演技がしたい」っていう純粋な気持ちで集まってる人ばかりなんで、雰囲気も和やかです。
(※市民劇団は無料のところもあり)
高校生・大学生が通いやすい演技ワークショップ
学生さんの場合は、まず学校の演劇部やサークルをチェックしてみてください。
これが一番手軽で、お金もかからないし、同年代の仲間と一緒に始められます。
ただ、演劇部に力を入れてる学校だと「ガチすぎて怖い」とか「初心者お断りな雰囲気」って花shしも聞きます。
そういう時は、学外のワークショップに参加するのもありです。
学生向けの単発ワークショップって、夏休みとか春休みに集中して開催されることが多いです。
1日〜数日間で完結するから、部活やバイトとの両立もしやすい。
料金も学生料金で安くなってたりします。
大学生なら劇団の研究生として参加する方法もあります。
小劇場系の劇団だと、公演のお手伝いしながら稽古に参加させてもらえたりするんですよ。
僕も養成所時代は、養成所でレッスンを受けながら、外部の大手劇団にスタッフとして潜り込んで勉強させてもらってました。
もちろん雑用も多かったですけど、プロの稽古を間近で見られるのは貴重な経験でした。
それから最近はオンラインの学生コミュニティみたいなのもあって、全国の演劇好きな学生同士で情報交換したり、オンラインで台本読み合わせしたりしてるみたいです。
地方にいても参加できるのがいいですよね。
初心者にやさしい演技の習い事(大人・学生・子ども別)
年齢によって、向いてる場所って結構違うんですよね。
もちろん、趣味とはいえ、「いつかは映画に出てみたい」とか「ドラマに出てみたい」なんて夢があるならテアトルアカデミー
などのように芸能事務所&養成所として機能している場を選ぶべきです。
でも、本当に趣味として楽しむだけなら以下のような感じがいいと思います。
30代〜40代の大人なら、ボイトレスクールの演技専門コースとか、カルチャーセンターの演劇講座などがおすすめです。
月謝制で気兼ねなく参加できるし、「趣味として楽しむ」っていう雰囲気が強いから変に気負わなくて済みます。
カルチャーセンターって聞くと「おばさん(おじさん)が通うところ」みたいなイメージあるかもしれないですけど、最近は20代〜40代向けのコースも充実してるんですよ。
駅ビルに入ってるところも多いし、仕事帰りにサクッと寄れて便利です。
50代以上の方だと、市民劇団がいいかもしれません。
定年後の趣味として始める人も多いし、無理なペースで活動してるところが多いんで。
月2〜4回の練習で、公演前だけちょっと増えるみたいな感じ。
僕が大道具のバイトしてた時、市民劇団の公演をよく手伝ったんですけど、60代70代の人たちが生き生きと舞台に立ってる姿って、ほんとに素敵でしたよ。
「定年してから演技始めました」って人が、堂々とセリフ言ってるの見ると、年齢なんて関係ないなって思いながら見てました。
学生や若い世代は、やっぱりSNSで情報探すのが早いです。
TwitterとかInstagramで「演技ワークショップ 初心者」とか検索すると、けっこう出てきます。
若手の俳優さんや演出家が主催してる少人数のワークショップとかもあって、アットホームな雰囲気で学べたりします。
演技のちょっとしたコツくらいなら、「お問い合わせフォーム」から気兼ねなく連絡ください。笑
すぐに返事できるかわからないですけど、回答するのでお気軽に✌️
続けやすい料金・通いやすい場所・雰囲気のチェックポイント
さて、ここまで色々な選択肢を紹介してきましたけど、最終的に「続けられるかどうか」が一番大事なんですよね。
料金の目安ですけど、これはピンキリです。
単発ワークショップなら3,000円〜5,000円くらい。
月謝制のスクールだと月10,000円〜20,000円くらいが相場かな。
養成所になると入所金などの初期費用がかかるのと、月のレッスン費は1,0000〜20,000円ほどが一般的です。
ただ、高ければいいってもんではないです。
僕の経験だと、料金よりも「その場との相性」とか「雰囲気」の方が大事。
体験レッスンやってるところもあるので、可能であれば、まずは実際に行ってみて空気感を確かめるのがベストです。
主なチェックポイントとしては、こんな感じです。
- 初心者がどれくらいいるか
(自分だけ初心者だと気まずい) - 年齢層が近い人がいるか
(話が合う仲間がいると楽しい) - 講師が威圧的じゃないか
(優しく教えてくれる人がいい) - 通いやすい場所にあるか
(遠いと続かない) - 振替制度があるか
(急な予定変更に対応できるか) - 発表の場があるか
(目標があるとモチベーション上がる)
あと意外と大事なのがスクールの雰囲気。
古くても清潔感があるか、更衣室はちゃんとあるか、飲み物買える場所が近くにあるかとか。
僕が通った養成所はそういう問題は全くなかったんですが、後で別の養成所に通っていた役者仲間に聞いた話では、そこは男女別の更衣室がなくて、カーテンで仕切ってあるだけだったのが嫌だったなんて言ってました。
細かいことだけど、こういうのが積み重なって「通いやすさ」になるんですよね。
僕が養成所選んだ時も、入所オーディションを受けたときの雰囲気と、面談時の対応などから「ここなら楽しく通えそう」っていう直感で決めました。
最新の設備が整ってたわけでもないし、一番有名なわけでもなかったんですけど(でも養成所としては上位だと思います、笑)、本当にオーディションのときの雰囲気が良くて「ここだ」って思ったのを覚えてます。
今日から始める”演技がしたい”人へのまとめ

ここまで色々な方法を紹介してきましたけど、結局のところ「演技がしたい」って気持ちがあるなら、もう始めちゃっていいんです。
演技がしたい気持ちを趣味として続けるための小さな一歩(まとめ)
「プロを目指すわけじゃないのに」って遠慮する必要は、ほんとにないです。
僕が30年近く演技の世界にいて思うのは、演技って本当に素晴らしいってこと。
プロだけのものでもないし、才能ある人だけのものでもない。
実際、名もなきペーペーの新人俳優の演技に泣かされる時もあるし、学生演劇を観に行って、強く感動して胸を打たれるときもあります。
もちろんプロはさすがに「プロ」ですけど、でも、プロにしか感動させられないわけじゃないんです。
「やりたい」って思った人が、自由に楽しんでいいものなんですよね。
実際、僕が出会ってきた人たちの中で、一番楽しそうに演技してたのって、プロとしてやってる人じゃなくて、純粋に趣味として楽しんでる人たちだったりします。
変なプレッシャーもないし、「上手くならなきゃ」みたいな焦りもない。
ただ「楽しい」から続けてる。
そういう人たちの演技って、見てる方も楽しいんですよ。
具体的にどうするか。
まず最初の一歩は、とにかく情報を集めることです。
「演技 ワークショップ 初心者」とか「演劇 サークル 〇〇(地名)」とかで検索してみてください。
思ってるよりたくさん出てくると思います。
いくつか候補が見つかったら、体験や見学に申し込んでみる。
僕みたいに、広告で養成所の募集を見て、いきなりオーディションに応募してみるのも良い経験です。
それが人生変えましたから、笑
これが次のステップ。
メールや電話するのもちょっと勇気いるかもしれないですけど、向こうは慣れてるから大丈夫。
「初めてなんですけど」って正直に言えば、丁寧に教えてくれます。
体験やレッスン、オーディションに行く時のコツとしては、清潔だけど動きやすい服装で行くこと。
清潔感のある普段着でOKなので、ジャージとかTシャツとか動ける服を持っていきましょう。
わざわざ新しいの買う必要ないですよ。
靴も運動靴で十分。
それから最初から完璧を目指さないこと。
これ、めちゃくちゃ大事です。
初めてなんだから上手くできなくて当たり前なんです。
僕も最初は足と声震えるし、セリフ覚えられないし、動きもカクカクでしたから。
でもね、そこから少しずつできるようになっていくのが本当に楽しいんですよ。
先週できなかったことが今週できるようになる。
その積み重ねが、じわじわと自信になっていく。
続けるコツは、無理しないこと。
月4回のクラスでも、忙しい時は2回でいい。
完璧に出席しようとすると疲れちゃうんで。
「行けたら行く」くらいの気持ちでいいんです。
それから、同じ初心者の仲間を作ること。
一緒に「今日も上手くできなかったね」って笑い合える人がいると、気持ちが楽になります。
僕も養成所時代、同期と飲みに行って「今日の稽古きつかったね」とか愚痴り合うのが楽しみでした。笑
もし最初に選んだ場所が合わなかったら、別の場所を試してみるのも全然あり。
場所によってカラーが全然違うんで、「ここじゃないな」って思ったら遠慮なく次に行ってください。
オーディションを受けて合格したって、「ここじゃないな」って思ったら辞退すればいい。
そのくらい軽く考えて、あまり構えないでください。
あと、意外と盲点なのがオンラインから始める方法。
いきなり対面で人前に出るのが怖いなら、まずはオンラインレッスンで慣れてから対面に移行するのもいいと思います。
自宅で画面越しなら、緊張も少しマシですよね。
でも、個人的な意見としては、演技ってやっぱりその場の空気感や肌で感じとる感覚などがすごく大事だと思ってるので、オンラインよりは対面のレッスンを受けるのが本当はおすすめです。
とにかく言いたいのは、悩んでる時間がもったいないってことです。笑
興味があるなら、とりあえず一回やってみる。
合わなかったら辞めればいいし、楽しかったら続ければいい。
それだけなんです。👌
演技って、別に特別な人だけができることじゃないんで、カラオケ行くのと同じ感覚で、「ちょっと演技してみようかな」って思っていいんです。
最後に一つだけ。
演技を始めると、たぶん最初は「恥ずかしい」とか「下手だな自分」って思うことの方が多いです。
でもそれでいいんです。
僕なんて30年やってても「あの演技は違ったな」って、あとで反省することばかりでしたから。
大事なのは、完璧にできることじゃなくて、「やってみたい」って思った気持ちを大切にすること。
その気持ちさえあれば、演技は必ず楽しくなります。
あなたの「演技がしたい」って気持ち、もう十分なんです。
あとは一歩踏み出すだけ。
単発のワークショップでもいい、オンラインレッスンでもいい、近所のサークルでもいい。
自分に合いそうな場所を見つけて、まずは見学か体験に申し込んでみてください。
きっと「あ、ここでよかった」って思える場所が見つかるはずです。
そして数ヶ月後、数年後、舞台の上で、スタジオで、画面越しで、演技してる自分がいると思いますよ。
その時の楽しさを、今から楽しみにしててください。


